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旅人は何も美しい景色だけを求める必要はない。荒涼とした荒地であろうと、煙の立ち昇る工場地帯であろうと、都心の人ごみの中であろうと、自分の見知らぬ土地であれば、そこで旅人になる。
一年以上の間、どちらかというと田舎と思われるような土地ばかりを旅していた。ある時ふと、逆に都会に出てみたくなった。実は僕は関西出身で、東京には住んだことがない。それで東京で数ヶ月間過ごすことにした。
東京は狭いようで広い。東京のすべてを見て回ると、日本全国を見て回るのと同じくらいの様々な経験ができる。
浅草、六本木、丸の内、渋谷、下北沢……
思いつくままに地名を挙げてみて、どこも全く色が違う。同じ東京都と思えないくらいである。
そんな中、僕は歌舞伎町を選んだ。
理由は3つある。
- ここのところ過ごしてきた土地と比べて、ギャップが大きいこと。
- 沖縄で出来たある友人はその直前まで歌舞伎町で働いていたということ。
(ちょっとばかし危険なクラブで働いていて、逃れられなくなり、逃げてきたとのことw) - 夜のお仕事で、寮付きの求人情報が簡単に見つかったということ。
このときばかりはさすがの僕も旅人っぽいカッコできませんでしたw
さて、働いてみて、非常に精神的に辛かったのを覚えています。何人か知り合った方には旅人になることを勧めましたw

さて、歌舞伎町を去ってから、ずいぶんと経ちました。僕の働いていたお店はすでになくなっています。意外なことに、こんな街中だからこそ、「諸行無常」とか「盛者必衰」という言葉を思い出してしまいます。