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僕のもっとも好きな名所、「熊野古道」です。
手つかずの自然というのも確かに素晴しいですが、どちらかというと、僕は人工物を覆う自然が好きです。
この熊野古道も出来た当時は、綺麗な石畳だったのでしょう。今は上に苔が生え、なんともわびさびを感じる景色となっています。
こういう景色に出会うと、人間よりも明らかに強い自然の力を感じ、諸行無常とか盛者必衰とかいったことを否応なしに感じてしまいます。
この道を抜けると、一段の滝としては落差日本一の那智滝(なちのたき)のすぐ近くに出ます。またそのあたりから、歩いてきた方向を振り返ると、眼下には森が広がっています。
熊野の森を思うと、中上健次の小説を思い出します。そういえば、那智からほど近くには中上健次の生まれた新宮がありますね。小説に登場する路地はもうすでにないようですが、跡地はあるようです。今度行ってみたいと思います。
駅に戻ってからは「めはり寿司」というのを食べました。なんだか、以前食べた山形の青菜(せいさい)のおにぎりにそっくりな気がします。
